ポター

　

また日付変更線を越えてしまった…ですから、昨日の話。

昨日は機龍と共に、映画「ミス・ポター」を観に行きました。素敵だった。もう一度観たい映画です。数年前に「ビアトリクス・ポター　描き、語り、田園をいつくしんだ人」（ジュデイ・テイラー著／福音館書店）を読んで、いつか映画になればなあと思っていました。湖水地方は旅したい場所の一つです。
朝１０時上映で、昼前に終わったので、いつもの萬馬軒（目黒の店と同じもの）で昼食に「つけ麺」を。

すぐ帰宅し、今度はNIKO犬も連れて飲み物やシュークリームを持って、八ヶ岳農業大学校に出かけました。家から車で５分余。駐車場の東に拡がるのは、10000坪は優に有る大芝生。緩い緩い登りです。
大芝生にはほぼ私達だけでした。キティちゃんの小さくて可愛いシートを敷き、流れる雲を眺めつつおやつを楽しんで、のんびりと１時間余。風が冷たくなったので帰りました。空には赤トンボがたくさんたくさん舞っていました。

写真は、地平線にあるのが農業大学校の生産品販売所群（芝生が広過ぎて、大きな建物も小さく写ってほとんど見えない）、一方はもっと遊ぼうと機龍にねだるNIKO犬。

言ってもムダ？

久々の晴天。昨夜洗っておいた日傘を干して収納しました。麻のシーツも太陽にさらしました。桜の紅葉が始まって、ドングリ山栗が沢山落ちて、茸狩りやら、里では稲刈りに中高校のマラソン大会と、秋たけなわです。

舛添大臣が、年金横領問題で、地方自治の長に対し小人うんぬん…まあつまり馬鹿呼ばわりした件を方々で見聞しました。たいへんによろしい。一部の市長が「ウチでは（不正は）一件も無い」って、は？ンなことあたりまえでしょうが。威張ってどうする。大臣が地方を「見下している」とか抗議したって、小学生か？オマイラは。「市町村の不正の方が社会保険庁よりもはるかに数が多い」のは事実だし、大臣の「（抗議する）暇があったら、ちゃんと監視しなさい」は正論です。
日頃市民を見下した態度と物言いで、たらい回ししか能の無いの役人に、皆我慢をしています。大臣がコイツラに「馬鹿」と言ってくれなくて、誰が言えると言うのです。もっともっと言ってよろしい。

でもね、馬鹿に馬鹿って言ってもムダだったり。インチキ美術関連の業者（イベントとか出版とか）が何社も有り、毎日のようにセールス電話がかかって来ます。同じ会社が何度もかけて来たので、今日は「馬鹿モノ！」とやらかしてしまいました。アタクシの美声を、無駄な一喝に。まあもったいないことをしちゃったワ。あ、不動産と金融と宝石関係は、某手段でガタを言わしてやったので、もう何処からもかかって来ません。うむ、インチキ美術もどうにかせねなばな。

今日は整形外科に行きました。ただし、あまりの患者数（見渡す限り老人ばかり）に、薬の処方箋だけ頂戴して帰りました。はあ。

金箔貼り

もう、殆ど手首は大丈夫です。心配かけてごめんなさい。お気づかいありがとうございました。
さっそく４号Ｆ（33.3×24.2センチ）に葡萄の甲斐路と蜻蛉を描くことにしました。昨夕から今日にかけて作業しました。
小さな絵、うんと久しぶり。
（あ、買い物と振込みにも出かけました。肉魚は冷凍したのが有るけど、野菜が…冷蔵庫の中はもうタマネギ１個だったの）

背景は金箔にします。アジアの絵画や彫物では黄金色は、「有って無い色」。時間や空間が現実にとらわれないこと、または現実とあの世の境にあることを意味します。キンピカギラギラお金持ちを意味するのではありません。

１、まずPCに葡萄などのスケッチを取り込みます。Painterなどのソフトで、スケッチの大きさやポーズの矯正などを施し、プリント。
２、次に、そのプリントに半透明のマスキングシート（下部Ａ）を貼付けます。輪郭に沿って丁寧に葡萄の形を切り抜きます。マスキングシートからプリントを剥がします。日本画では、このマスキング作業やマスキングシートを「面ぷた」と言います。
３、ドーサ引き（下部Ｂ）の本紙の予定の位置に、上の面ぷたを貼付けます。
４、金箔をあかし（下部Ｃ）ます。
５、左上からドーサを金箔１枚分程度塗り、金箔を置きます。金箔を数ミリ程度ずつ重ね（箔あし）ながら、マスキング部分の端にもかかるようにしつつ、背景全部に貼り込みます。
６、乾いたら再度金箔を貼り重ねます。この方が費用は倍でも美しいし丈夫です。金箔は非常に薄いので、何となく透けた感じがあるし、何より少し触れても傷ができてしまいます。神業的な金箔貼りをする表具屋ですら「２度貼りしますよ」と言っています。
７、乾くのを待って（一晩程度）マスキングシートを剥がします。
８、画面全体に、普段の７倍くらいに薄めたドーサを引いて（塗って）、金箔を保護します。

Ａ、今一番優秀なマスキング紙と思うのは、ドイツのオーカル社製「AIRTEX　マスキングシート」です。和紙製品。天然ゴム製の接着剤は実に程よい接着＆剥離加減。透過率も良く、切り離しも毛羽立ち無くクリアで、扱いやすく丈夫です。繊細な本紙にもなんらの影響もありません。ステンシルやエアブラシを使われる方にもお勧め。

Ｂ、ドーサを塗ること。引くとは平らかに均等に塗り拡げること。ドーサは膠液に明礬を混ぜたもの。分量？この大雑把なアタクシに何を聞くか。ンなもの天気でいくらでも変わるし、経験だけが頼り〜って、まあ、明礬の分量は舐めて舌が軽くピリッとするくらいがいいかな。

Ｃ、「あかし」とは、金箔の束（純金箔は10枚単位）から、一枚一枚「あかし紙」に金箔を移す作業です。要、根気と熟練。風や埃は大敵です。よって窓は閉めきり、犬猫は別室か外に隔離、冬でも暖房をしません。昨夜と今日使ったのは金94.4％、銀4.93％、銅0.66％の最もスタンダードな純金箔。断切（機械切断）。色は4号。109mm角。厚みは一万分の１ミリ。金箔の滓は捨てたら勿体無い！集めて「砂子」として瓶などに保存します。

ありがと

ああ、日付変更線を越えてしまった。ただいま８日午前０時を回ったところ。平安時代ならまだ７日よう。

ご心配をおかけしてごめんなさい。階段は明るく足元も良く見えたのですが、脳の命令が右足に行き届かなかったようです。きちんと右足が床についていても、たまに力が入らなくて、くたくたとなることも。たぶん、大事な神経が腫瘍に喰われちゃったんだろうなあ。

痛い手首を、一旦は湿布しようと思いましたが、止めました。湿布は整形外科で毎度たんと頂戴できます。湿布すれば炎症がおさまり痛みは薄らぐ。けれど、治りは遅くなるのです。なので腕も手首も冷やさずに、しっかり布やセーターで覆って動きにくくし、むしろ温めるようにしておきました。

おかげで、７日夜になって急に痛みが引き、とても楽になりました。手首の動きもスムーズです。２日間はみしみし痛かったー。骨が折れたりしていなければ、自然治癒力に任せた方がいいかも。

夕空に赤トンボがいっぱいです。ちょっとトンボのスケッチをしたかったので、ベランダに出ました。トンボは「勝ち虫」で縁起がいいのです。特に男性には好まれる図案でしょう。「お願い」と念じたら、何匹ものトンボが体中にとまってくれました。ありがと。

転げる

昨夜遅く、階段から転げてしまいました。馬鹿ですねえ、私。

この頃は、ちょっと疲れると悪い方の右足がうまく前に出ないのです。平らな所でもつまずきが多い。昨夜落ちたのは２段ばかりで、顔と右手首と右半身で制動したものの、両手に持った洗濯物がクッションになり助かりました。
でも、手首をやりました。物が持てません（ハンドルも握れないので医者にもいけません）。今朝になって身体も方々痛くて…幸いに捻挫はないものの、右足も痛みます（ロキソニンなんてもう効かない）。
難儀しています。

用心していたのに…たぶん、むしゃくしゃしていたんだわ。仕事先にも機龍にも友人にもいくつメールをしても、何処からもまったくレスがないのです。あ、電話！と思って、これまたつまずきながら出てみれば、なんとまあ巧妙なセールス電話ばかりの一日だったもの。

私が何をしたって言うの？ひどいじゃない、と悲しくなりました。だから今朝、愚痴愚痴メールを送ってしまい、自己嫌悪しています。
いけませんね、私。「おかげさまでこれだけで済んだ。」と、すぐ素直に思えないのはとても情けないです。
送ってしまった人、ごめんなさい。でもできたら連絡下さい。
それにしても、痛い。犬の食器が持てず、中身をさんざんに撒いてしまいました。しばらく犬の散歩が大変です。

今日は、晴れて、赤とんぼが舞って、きれいなきれいな秋の空だったのにね。