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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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今日はうって変わって霜が降り、冷え冷えと風が吹き、晴れてはいても寒いです。日の過ぎるのはとても早くて、あっと言う間に水曜日。昨日一昨日は、自分の勤め先のHP更新もあったし、何より先年より制作中のHPが、此処に来てようやく顧客に暇ができたのか、あれこれ材料を送って来たり修正が入ったりで、対応に追われていました。

昨日の午後には、機龍もこちらに来てくれました。来てくれて良かったです。傍から見ても心身の疲労感が強く、私の母などもとても心配しています。彼には年末からこちら、身辺に非常にいろいろな事が起き続けていました。エンジン全開で、先月末までは次の人生にも意欲的でした。しかし、プツッと糸が切れた。とうとうここにきて息切れ。あんなにいろんなことが降り掛かっては、誰だって心が消化不良をおこすと思います。ええ、暮らしの心配もそれは重要ですが、全部を手に持ったままでは休めないのでは。今はまず、ただ身体を横たえて休まねばならないと思いますよ。

死の床の宮沢賢治が、かつての教え子にあてた手紙の一文に、
「風のなかを自由にあるけるとか、
はっきりした声で何時間も話が出来るとか、
じぶんの兄弟のために何円かを手伝えるとかいふやうなことは、
できないものから見れば神の業にも均しいものです。
どうか今のご生活を大切にお護りください。」
とあり、最後には
「上のそらでなしに、
しっかり落ちついて、
一時の感激や興奮を避け、
楽しめるものは楽しみ、
苦しまなければならないものは苦しんで
生きて行きましょう。」
と締められています。

さて、この文章の前も、自省の為にしっかり読んでおこうと、私は思う次第です。
どうも私は、夢の世界でばかりぼんやり生きていますから。
「僅かばかりの才能とか、器量とか、身分とか財産とかいふものが何かじぶんのからだについたものででもあるかと思ひ、じぶんの仕事を卑しみ、同輩を嘲り、いまにどこからかじぶんを所謂社会の高みへ引き上げに来るものがあるやうに思ひ、空想をのみ生活して却って完全な現在の生活をば味ふこともせず、幾年かゞ空しく過ぎて漸く自分の築いてゐた蜃気楼の消えるのを見ては、たゞもう人を怒り世間を憤り従って師友を失ひ憂悶病を得るといったやうな順序です。あなたは賢いしかういふ過りはなさらないでせうが、しかし何といっても時代が時代ですから充分にご戒心下さい。」
(校本全集書簡番号488>柳原昌悦氏宛1933年9月11日の封書より)

宮沢賢治の作品は、「青空文庫」のように、多くがネット上で公開されています。ありがたいですね。
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無題
timakoさんのブログ、文字がとても小さくなってしまいましたね。
宮澤賢治、とても奥の深いことばを残しているのですね。考えさせられます。
ワイン 2007/03/07(Wed)21:39:32 EDIT
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