地方って、何？！

ふと地元の美術展に出して大賞を貰ってしまったことから、この10日間はまったく騒がしい忙しい慌ただしい（今日もまたしても日付けが変わって、もう月曜の深夜２時じゃないかー）。山梨県に逃げた半日以外、電話がやたらと多くなり、方々で声を掛けられ、「自分は…」と自己紹介してくる人がたーくさん。私の過去の入選受賞歴が知れると、さらに。もう人人人、人の波。そう言えば新聞にも作品も顔も出てしまって、いやはやです。
ええい、地方って、何なの？！と驚いてます。

京都に居た頃は、日展院展入選なんぞアタリマエ中のアタリマエ。全国公募の有名コンクールで大賞取ってもアタリマエ。もうアタリマエ過ぎて、自分ですら忘れている（私の画歴に入選受賞の年度や回数が書いてないのは、忘れちゃって書けないからだ／どうやら展覧会の名前もいくつか抜け落ちているらしい／あー、何でも記憶の確かな画友は早世してしまったし）。
京都も東京も、入選やら受賞やら、もうそんなことは新聞や専門誌の片隅に１行載るくらいで、誰の話題にもならず、市井に取り上げられもしない。せいぜい師匠や家族や親友が「良かったね」と言ってくれるくらい。だから私は、ずうっと世界中そんなものだと思っていました。ええ、思っていましたのに、この温度差は何。

あーあ。来週も来客に電話ですよ。当分おベンキョとか、ケンキューどころではないです。家事も回らない。今日もなかなか電話の途切れない私に代わって、機龍は黙って洗い物や片付けをやってくれました。ありがとうございます。仕事で疲れているのに、申し訳ない。