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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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15年前、大阪で都会の現代病に冒され、八ヶ岳の別荘に逃げました。都心育ちは数年は、自然を眺めるのにただ夢中でした。まだあまり別荘も無く、深い森と静寂が豊かだった頃です。

それが10年前くらいかしら、父が他界し、翌年に愛犬が逝ったら、心に穴が開きました。埋めようとして、自分がからっぽになのに気付きました。からっぽ人間にはもう絵なんか描けない。就業してみたり、東京に出たり、習い事をしたり、いろんな人たちと関わったり、かなりほっつき歩いたけれど、からっぽは埋まるどころか、ますます大きくなった気がしました。

からっぽは、外の物では埋められない。そう気が付いたのは1年くらい前です。50才になってやっとです。馬鹿だなあ。
いくら本を読んだって、いくら習い事をしたって、いくら付き合いを広げたって、それらはただの材料や道具にすぎません。自分の生きている世界の、その意味がわからなければ、自分の穴は埋められないと思うのです。

馬鹿だからそんなの無理かもしれない。無理だろう。無理と思いつつ、道具を手にとって振り回していると、それでも少し穴が塞がったような気がするのですが。

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無題
私はまだ本当に大切な人の死を経験していません。両親も生きています。兄弟も夫も子供も生きています。それが自分にとってどれだけ大切なものか、たぶん気づいていないと思います。
私はその意味でまだ子供です。

親が死んで初めて大人になるのかな、大人になるというのはキツイことだなと、timakoさんの日記を読んでいるうちに思いました。
ワイン 2008/03/07(Fri)09:36:09 EDIT
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