きっかけ

人は何をきっかけに、心が動くものでしょう。ああ、顔が上がり手足が動き声が出る。雨に濡れた新緑。鮮やかです。好きな詩を見つけては声に出して読む。暖かです。

去年の夏頃に落ち込み、這い上がってまた倒れる。特にこの数カ月、私は自分を否定し、心を病みかけていました。病んでいたかもしれません。多くの人を傷つけ家族や機龍に迷惑をかけたおしました。
ただ、かなりひどい時でも私には食べ物の味が何とかわかり（わかろうとし）、やがて映画や舞台に連れ出してもらっては感激し、そうやって自分の生を確認しようとしていました。友達の一言、犬猫の声や温もり、真に優れた音や色形、それらはひとすじの光であり、ともすれば見失いかけるのに、何の働きが有るのでしょうか、光はもう目を伏せかけた私にまで届けられようとしていました。そう思います。

心配しないで下さい。私は這い上がり方を間違ったりしません。