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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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岩絵具は、皿に残ったら何度もお湯を張って上澄みを捨て、膠分を抜いて乾かし、その皿ごと保管します(元の瓶には戻しません)。次にはその古いものから使います。制作する度に、いちいち新品の絵具を皿に出すのではありません。その絵具が高かろうが安かろうが関係ない。大切に使い回すのは、その絵具がどんなに苦労して作られているか見聞したことが有るし、何より絵具は心を表現してくれる、大切な貴重なものだからです。

なのに、文化教室に日本画を教える手伝いに行くと、まあびっくり。呆れてしまいます。有閑マダムたちが高価な絵具をざあざあと溶き、ちょろと塗って(あれは絵具を「置いて」はいない/岩絵具は「置く」ものなのですが)は気に入らんと洗い捨ててしまうのです。絵具の膠の抜き方や保存方法を教えようとしても聞く耳持たず。…それで何かコンクールに入選しようたって、「有り得ないっつーの!!(花より男子・つくしちゃん風に)」。

燃えるゴミ、資源ゴミの日には毎度びっくりです。特に衣類。新品同様がごっそり棄てられるのです。手編みのセーターはどうしてほどいて編み直さないのでしょう。衿が擦れただけで破れてもいないワイシャツは、何にでもなる(上下を切ってまつるだけで良い枕カバーになる)のに。あのジーンズは薪バッグに、この浴衣は台拭きになど、毎度あれこれ思ってゴミの山を見てしまいます。もちろん拾って来るなどしやしませんが。

布切れをなかなか棄てられない(私が呉服問屋の孫娘だからとは言えないわね。母は呉服問屋の娘なのに、人の物でも気分でパッと捨ててしまうもの)。例えばシャツやパジャマやチノパンがもう傷んで着られなくなっても、そのまま捨てたことは有りません。
きれいに洗い、使えるボタン、留め金具をはずし、その後は傷みの無い部分の布地を切り取ります(ただし古いファスナーはゆるみが出やすいので捨てます)。布切れは種類別に保管し、ある程度まとまると、色柄や繊維の種類を考えて継ぎはぎします。絵の覆いカバーや、ソファやベッドや枕カバー、色々な大きさのバッグや収納袋に作るのです。思い出の好きな色柄ばかりだから、再び楽しめて嬉しい。

だから裂き織りやらパッチワークするのに、新品の布をわざわざ買っては切り裂く御婦人のオツムの中はどうなってるのかと思います。こちらも、なーにがコンクールざんしょ。
日本を滅ぼすのはそういう女性だと思うわ。そんな人が母親なんですからね。
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無題
モノも時間も人も、環境も、その大切さをわかっていないと、何をやっても中途半端に終わってしまう気がします。
コンクール狙いで絵を描くというのもね・・どうかと思います。勲章をたくさんぶら下げて自慢したいという気持ちそのものが暑苦しいです。
ワイン 2008/08/04(Mon)08:44:00 EDIT
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