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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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五輪では、思う結果を残せず落胆する選手の方を、つい見てしまいます。彼らを見ていると、私の、日本画のいくつかの団体展や公募展に挑戦していた、30代半ばまでの頃を思い出してしまうのです。

おかげさまで私も、入選や入賞を何度も経験させてもらいました。けれど、どちらかと言えば、落選した記憶の方がずうっと鮮明なのね。1年間の苦労と努力と費用が実を結ばぬ悲しさ。それ以上に、苦労をかけたのに、常に支えて期待してくれた親や周囲に申し訳なくて、さすがの楽天家も情けなかったもの。

私も、実力が伴わない故の結果は納得できました(初心者の頃、岡村先生のもとではまことに伸び伸び自由にやらせてもらい、護っていただきました)。やがて頭が出てからが辛かった。嫌な言い方をすれば、大人の事情での、実力と関係ないところで成果を遠慮させられることが、無かったとは言わない。それに惨い女性差別やセクハラ!その悔しさ、無念。今だって油断すれば、あのジジイこのジジイと数え上げ、彼らに対する黒い気持ちが沸き上がってきます(もうだいたい死んだけど)。
私の若い頃は、独身女が男の半裸を描いただけでスキャンダルでした。そんなに男が欲しいのかとジジイどもが(どうでもアンタなんかいらない)。なんて馬鹿げたこと、無駄な苦労。その点では、今の若い女性画家はのびのびしていい。羨ましいですね。
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