プアプア

すばらしい大きさと、すばらしい青い眼の、オニヤンマを見ました。私の手の平より大きい。見ただけでなく、目の前にふと留まって、触らせてもくれました。物凄い高速で飛び回り、ホバリングも正確無比。ああ、トンボの王様。

ワーキング・プアのこと。田舎暮しに憧れる人に忠告です。
この地方の35才以上の、平均的パート労働者（某かの資格が不要な職種）の場合、学歴は高卒から大卒。月曜から金曜までフルタイムで働いて、１ヶ月の給与は約10万円だそうです。それも銀行振込でなく、手渡し（振込代をケチる…と言うか出せないのでしょう）なので、給料日が休日だったりすると、受け取る日はさらに遅くなります。

内訳は時給750円（長野県の最低賃金の時給は約670円だから、これでもマシ）。職場での拘束９時間プラス通勤往復１時間。実動分しか給料は出ないので、日給6,000円。ここから10％源泉徴収され、手取りは5,400円。この仕事の為に１日合計10時間費やすので、実際の時給は540円。交通費も上限がある所が殆どで、全額出る所は少ない。もちろん労災も無ければ（アカンのですが）、厚生年金も入ってくれない（アカンのですが）。これが実情です。

正社員の求人は少ないし、次善の大手の契約社員になれるのは、35才以下の人。私は学習塾で、時給はずっとマシだけれど、労災も何も有りません（ハローワークの求人票には労災アリって。ウソ〜）。給料も、やはり手渡し。やれやれ。

…ミシ、ミシ、庭を大きい獣達が歩いていく。鹿か。空は満天の星で、夜の網戸には、大きなトンボ達美しい蛾達が留まってくれている。
なのに。
明日こそ、楽しいハナシが書けますように＞自分