できるだけ

そう言えば、今年は十二支の最後の年「亥」で、今月は十二支の最後から２番目の「戌」。やっと命を拾って種子に閉じこもる意味の「核（亥）」の2007年、万物が命果てて「滅（戌）」する11月と、続く「核」の12月。それがあと数十昼夜で終わる。

つまりあとしばらくで、終わりの終わり。これからどうなるんでしょうね。どうすればいいんでしょうね。ああ、老子どの、天網恢恢疎にして漏らさず、でした。天は人間の邪悪や正義の、なんとも目先ばかりの危うげな基準なぞ鼻にも掛けぬことでしょう。滅びるべきとされた物事は総べて朽ち果て、逃れた命はかろうじて硬い種子の中に閉じこもるのです。

終わってしまえばもう次は始まるしかないですわね。来年は「子」。子は「孕」で、孕む（はらむ）の意味です。種子の内部から新しい生命が萌え始める状態を現しています。だからもし命が有れば、今年までは上手く行かなかったことも、気を取り直して来年から少しずつ始めるといいかなと思います。

今のこの滅亡の月日は、種子の中で息を潜め、何事も耐え、ひたすら勉学修練するのがよろしいのでしょうね。
あ〜、はいはい。そうしておき…たいです、できるだけ。

ところで十二支の動物は、以上の漢字に含まれる部分からただ当てはめたにすぎません。来年は別段ネズミの年ではないということ。