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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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のたのた〜と亀にも劣るスピードで、私は研究書を読んでいます。それも関れるのは週にせいぜい4日、しかも午前中のわずか1〜2時間のみ。嵩張る家事や急な仕事や工事や修理などで、しかも時々疲れ目で止めたりして、もうなかなか進みません。しかし、スピードは亀にも劣りますが、諦めたらそこでオワリです。よって私は哀れな鈍いオツムを撫でながら(叩くともっとバカになりそうなので)、たーくさんの漢字を掻き集めてはノートにメモしています。

ようやっと吉野裕子全集の第2巻に入りました。第2巻のテーマは「日本古代呪術」。民俗学の立場から詳細な調査と研究に基づかれた労作だと思います。今月に第9巻が出て、週末に買う予定。全巻読むのに1年はかかる…うふふ、シヤワセ。
古代と言えば中村元の「古代思想」(中村元全集別巻)は、古代について哲学として方法論から関わっていますが、こちらは私には更に難しく、後日再び着手の予定。印哲は奥行きも深さも幅も甚大です。

あ、小説は前にも此処に書いた「夜は短し歩けよ乙女」はたいへんに良作で面白かったです。同じく学生時代を京都で送り、作中の場所も店も匂いも温度も風の音も総べて心奥深く今も宿り、もはや脊髄で捉えていると言っていいワタクシには、その意味でもほおずりしたいような作品です。川原泉のわかる方には、なおお勧め。作者森見登美彦の他の作品も、これまた亀にも劣るスピードで、家事の合間の細切れに目を通していますが、いずれも良作。
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