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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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15年前、大阪で都会の現代病に冒され、八ヶ岳の別荘に逃げました。都心育ちは数年は、自然を眺めるのにただ夢中でした。まだあまり別荘も無く、深い森と静寂が豊かだった頃です。

それが10年前くらいかしら、父が他界し、翌年に愛犬が逝ったら、心に穴が開きました。埋めようとして、自分がからっぽになのに気付きました。からっぽ人間にはもう絵なんか描けない。就業してみたり、東京に出たり、習い事をしたり、いろんな人たちと関わったり、かなりほっつき歩いたけれど、からっぽは埋まるどころか、ますます大きくなった気がしました。

からっぽは、外の物では埋められない。そう気が付いたのは1年くらい前です。50才になってやっとです。馬鹿だなあ。
いくら本を読んだって、いくら習い事をしたって、いくら付き合いを広げたって、それらはただの材料や道具にすぎません。自分の生きている世界の、その意味がわからなければ、自分の穴は埋められないと思うのです。

馬鹿だからそんなの無理かもしれない。無理だろう。無理と思いつつ、道具を手にとって振り回していると、それでも少し穴が塞がったような気がするのですが。

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今夜もまた雪です。車庫前の半分は、先日屋根から落ちた雪の残りが、とうとう大きな氷の山のまま、もうシャベルも入りません。
この冬、とうとう消えて無くならなかったものは、ローンとカメムシ、そしてたっぷりの皮下脂肪(あ〜、ヤな取り合わせだこと)。増えたものはシミとシワ、減ったものは…う、考えるのをよそう(笑)。

今日は3年ぶりくらいに、Illustrator を入れて起動しました。そして午前中かかって、ベジェ曲線で図形を描く練習をしたのです。昔だってちょっとはいじったのだけど、もうす〜っかり忘れて、腕が落ちる以前の状態になっていました。だってツールの名前や用途すら覚えていないなんて!ヒド過ぎ〜。

もうイラストの仕事も無いのに、今頃そんなもの触ってどうするの?と言うことなんですが、うふふ、ちょっと内緒でWEB上に引出しを作ろうと思っているのです。とみに忘れっぽくなった自分が、方々の本やらメモやらを、毎度ひっくり返さずとも済むように。
引出しの中には、これまで私が洋裁や編物で使った、「定番」の型紙や、作り方やメモを入れます。できれば基礎化粧品や料理のレシピも入れるつもり。定番ですから「まあ、モード!」なのはひとつもありません。50年前のとほとんど同じかも。人様の役には立たないかな。

ついでに本棚も置きます。目標はまず100冊。私の好みの本を並べておくだけですけど。
3月4月は塾の仕事が安定しません。来る11日の受験(県立/当地の私立は1校のみ)が終われば学生は来なくなるし、都会よりのんびりしているからか、入学前から通って来る子もあまりいないのです。継続で通う学生だけなら、来週から私の仕事は半分になるでしょう。身体はラクだけど、収入減。

人の入れ替わりの時期ですね。塾関係だけでも、大学に合格してこの週末には早くも下宿を始める教え子や、地方の学校はダメだと都会に移る親子が居たり、兄姉が卒業で居なくなるのと引き替えに、その弟妹が入塾したり。同僚の講師(国立大修士)も2人が辞めます。あら、新年度から高校生の数学担当が居なくなってしまう。採用面接にもけっこうな人が来ているのに、未だに決まらない様子。

そう言えば、近所の2件に、それは可愛い柴犬の子犬が2匹お目見えです。月齢は1ケ月も変わらず、名前もとても良く似ています。
先月あたりから、近隣の犬猫にも、ちいちゃくてまるまっちい新顔が増えてきました(初めまして!)。あの世この世の往来もまたと言うことで、代わるようにして、彼岸へ旅立つ子もいます(ありがとう!)。
諏訪湖畔では、今年は寒くて遅れ気味だった白鳥の北帰行が、とうとう2日から始まりました。冬型の気圧配置がゆるんで南風が吹くと、その風に乗ってシベリアへ帰って行くのだそうです。へええ、そうなの。山はまだ小雪まじりの日が続いているんですけど。
1月から、木曜深夜(正確には金曜未明)の、フジテレビ・ノイタミナ枠で放映している「墓場鬼太郎 ハカバキタロウ」が、なかなかよいのです。オコサマ向けの勧善懲悪な「ゲゲゲの鬼太郎」とは全く異なる、怖い惨いキツイ苦しい腐った狂った中身が、どこまでもどろ〜とした雰囲気が、むふふ、何とも魅力です。ゲゲゲ〜の以前に創作されたそうで、大人向けの鬼太郎というところかしら。
調べたらいつの間にか公式サイトまである〜。そのうち映画にでもなるかな。原作の復刻版も発売されたらしい。

最近ひょんなことから、昭和30年前後に盛んだったと言う「貸本(漫画本レンタル)」についての本を読んだところでした。ええ?貸本?私、昭和30年代に生まれたけれど、貸本なんて全然!知りません。下町に行けばあったのかしら。墓場〜は1960年から数年、その貸本用として作られた漫画だったようです(物価が現在の10分の1だった頃、賃料は1冊10円)。

墓場から出てきた赤ん坊を見つけた男が、その醜さに驚き、ぎゃっと放り投げたら、赤ん坊は墓石に顔をぶつけて目の辺りが潰れてしまう。だから鬼太郎は左目が潰れているし、ゲゲゲ〜では「オイッ!鬼太郎!」と叫ぶあの目玉の親父だって、もとは鬼太郎の父親の死体からどろ〜と崩れ落ちた眼球に、手足が生えたもの。死体から目玉だけが這い出したと言う描写です。鬼太郎も、狂気を含んだ片目で睨むことはあっても、ニコリともしない。

どうして「目」なんでしょうね。作者の水木しげるは、何故話の中心となる2人の「目」の設定に、こういう条件を選んだのでしょうね。彼の戦争体験は、多くの秀作漫画や手記になって刊行されていますが、その壮絶な経験がなせることでしょうか。
墓場〜は、惨い闇の世界がどこまでも延々と続いています。覚めない悪い夢のよう。なのに何故か見たあとで心が深々とし背筋が伸びる。いい。



二十四節気の雨水(雪氷が水になること)も明日まで。山は今日もまだ雪が激しく舞いますが、やはり気温は上がっています。家屋根の雪も連日のように落ちています。そして、とうとう車庫屋根の北半分の雪が、一冬分落ちました。地震かと飛び上がりました。広さ10帖×高さ50cm分くらいの量で、半分氷になった重い重い雪塊です。

放っておけばそのまま氷の壁になって、車も人も家から出られません。夕方から仕事が有るのです。2時間近くシャベルを振り回しました。でももう私の力ではどうしようもないよう…片付けられたのは大型冷蔵庫6個分くらい。何とかブラドが出られる隙間は確保。

せめて一冬分の傷心でいい、どこかに融けて流れてしまわないかな。
 
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