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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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今の私、自分で感じるのは、「種子の中で、もがいている」状態ですかね。十二支なら「丑」のあたり、つまり春の初めの感じ。
十二支はもとは、1年の間に植物が芽生え成長し結実枯死する事の表現でした。自然の順調な推移、作物の順調な生育と結実は、人間にとってとても大切な関心事だったからです。例えば漢書巻二十一に「化生萬物者也。故孳萌於子,紐牙於丑,引達於寅,冒茆於卯,振美於辰,已盛於巳,咢布於午,昧曖於未,申堅於申,留孰於酉,畢入於戌,該?於亥。」

週末から昨日にかけて、機龍が山形に向けて荷造りしたり発送したりで忙しかったです。でもその合間を縫って、二度も甲府の映画館に出かけました。土曜日は「禅 ZEN」、昨日はチェ・ゲバラ2部作の前編 「チェ 28歳の革命」。「禅 ZEN」、もう一度見たい。

さて、何度もと言う事では、他所様の日記に、10回というように何度も繰り替えして読まれる本のお話が有りました。
ええ、私にも研究や仕事で使うのではなくて、単に趣味で何度も読む本がいくつか有ります。例えば有吉佐和子の「悪女について」は、聞き書き風と言う文体が面白くて(映像化したものは私はことごとく不満で)。島崎藤村の「千曲川のスケッチ」。川原泉の漫画。「古事記」や「今昔物語集」などは時間が有ればどこか紐解いていますし。

でも私の場合、繰り返し読むのは殆どが子供の頃に出会った本です。夏と冬、季節が苛烈な頃、何とはなしについ座り込む日があります。そんな時に読んでしまう本は、イギリスのバーネットの「秘密の花園」。
当時の父親の仕事(新聞記者)の影響で、まだ小学校前でも殆どの漢字が読めた私に、挿し絵の殆ど無い読み物として買ってくれた最初の子供向きの本です。今は大人向き?の同じ題名の小説を何度も。

それにしても「子供の頃に出会う本」と言うのは、じつに後の人生に大影響を及ぼします。
もう題名も忘れてしまいましたが、小学校の時に読みふけったSFものの数々!。よって週末は、名古屋の「科学館」と「プラネタリウム」に入り浸りな小学生でした。おかげさまで、数学も理科系科目も嫌いにならずに済みました。
そして、フランスのエクトル・マロの「En famille(邦題/家なき娘)」。まさに、主人公のペリーヌのおかげで、子供の私は家政婦に頼らず、料理や裁縫や編物など生活のいろいろなことを自分でしよう、それもできるだけ手元に有るものを利用し、お金をかけず、それでもよりセンスよく美しく、と思ったのです(笑/あら、私の今の暮らしは、その当時に心に描いたものの実現かしらね)。
少女が成長する話としては、「赤毛のアン」シリーズ。もう今でも好きですね。

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家なき娘
懐かしいです。
私も繰り返し読みました…。
靴を作る場面とか、すかんぽを摘んで食べるとか、妙に心惹かれる描写が多かったです。
最後ハッピーエンドだから好きでした。
hamko 2009/01/14(Wed)00:09:58 EDIT
そのにその本があると言う嬉しさが
繰り返して読むのは『風と共に去りぬ 正・続』『万葉集全講』『万葉の旅 (犬養孝(』そして『美しいポリー』『秘密の花園』『失われた世界(ドイル)』『秘密の島(ベルヌ)』 『赤毛のアン』など。
子供の頃に読み影響された本とは、いつも細い糸で繋がっているような気持ちになりませんか。
 (アンを追っかけて、アンの島(プリンス・エドワード島)へ旅だったのは、もう25年も前です)
Yama 2009/01/14(Wed)06:57:44 EDIT
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