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日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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もう買わないことにしているものに、「ストレッチ衣類」が有ります。いつ頃からか、ブラウスやジーンズなど、もう何処にでもストレッチ素材が使われるようになりました。まあ確かにしゃがみやすいし、肘も張りやすいし、パンツの膝も出なくて見た目は格好良いのです。

しかし、ポリウレタンが混紡されている衣類は、せいぜい3年しか寿命が有りません。3年もすると、生地がダランとなったりベタついたり、酷いことになります。リフォームしたり、布切れにして再利用なんて、もはや叶わぬことに。
お気に入りの、思い出の色柄や形、そんなことで捨ててしまうなんて、私は嫌ですもの。

思い出の服と言えば、私の母は戦後の大学生の頃、大枚はたいて、仕立て屋に一着のウールのブラウスを作らせました。母は学生時代の思い出と共に、それをとても大切にして、何十年も保管していました。
上品な生成色の生地、愛らしいショールカラー、いぶし銀色の金属ボタン。絶妙なカーブのウエストからヒップまでのラインや、特にネックから裾まで放射状に細かく取られたピンタックは素晴らしく、その曲線や手仕事の美しさ精巧さに、子供ながら見とれ感動したものです。若く美人の母にさぞ似合ったことでしょう。

長じて私が大学に入った時、まだその母のブラウスが有ったので、同じ生地を探させ、腕の良い職人に頼んでまるで同じものを作らせました。子供の頃からの夢だったのです。仕立て職人は、今はもうこんな凄い仕事をする人は居ないと言いつつ、何とか似たものを作ってくれました。

私はそれをあんまり大切にして、殆ど着たことが無い。心の忙しい荒れている時は着たくないのです。この先着られる時が来るかしら。もう今は、痩せないと入らないと思う。老婦人と呼ばれるようになった時、それがまだ似合うといいのですが。
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