日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
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- (2009/08/13)
- 体調はまあまあ
- (2009/08/10)
- 日記引っ越しだけどここも継続
- (2009/07/31)
- こんなこと書いてたり
- (2009/07/29)
昨日、機龍の運転で長野県信濃美術館と善光寺に行ってきました。お目当ては「生誕100年東山魁夷展」。この5月には東京国立近代美術館で開催していたのと同じです。こちらでも第6室まで有る大きな展覧会で、見ごたえ十分でした。偉大な先達。真摯な作品。胸も目も熱くなります。
私が特に好きだったり共感を覚える作品は、初期の「残照」(1947)、それから晩年の「白い朝」(1980)です。
「残照」は、戦後のまだ若い画伯が、初めて感得するものがあったという景色を描いたもので、私はこの絵を見ると時間を忘れる。どこまでも引き込まれて、周囲の音が聞こえなくなります。「白い朝」は雪枝に一羽のキジバトが留まっている絵。唐招提寺障壁画の大きな仕事もほぼ一段落し、さあてこれからなど心に登らせながら、ひと休みされている画伯がその鳩でしょうか。雪景色は画伯のお庭だそうです。まるで雪の日の私の庭そっくりです。
昨日の長野市内は34℃。普段はせいぜい27℃までで暮らしている身には、うんと暑かったです。とは言え、長野市はまだ背の低い古い建物や町並みで、その分風通しは悪くない。緑濃い山裾に続く町ですし、その先には広々悠々の千曲川が有り、いずれも町中に、新鮮な水と空気を運んでくれているのです。松本や上田もそうですが、まだまだ人間が歩きやすい町で、あのイヤなコンクリ−ト打ちっぱなしやガラスつるんこビルヂングなんか無いし、だから輻射熱で苦しむバカをしないで済んでいるのです。
展覧会の後、城山公園を通り抜けて善光寺へ。まず参詣。門前やら仲見世など、もう少し界隈を歩いてみたかった…のですが、如何せん暑い。蕎麦などの昼食を済ませ、今の季節にしかない「あんずソフトクリーム」(果肉入りで美味でしたー)で涼を取ると、もうさっさと八ヶ岳へ戻りました。
そうそう、あんずって、長野県でしか生産されていないそうです。こちらにお出での節はお試しあれ。
今日はちょこちょこ勉強し、大物の洗濯をし、午後は知人に絵を教え?て終わり。何だか暑さで疲れました。お休みなさい。
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