井戸端会議こそ！

今年になって急速にまだらに惚け、奇行が目立った叔母、今日で介護施設入居から10日目となりました。髪も美しく整えられ、すっかり見違えるようになったそうです（惚けてしまうと、せっかくきれいにしても何故かすぐに汚れてしまいます）。モンダイは、少しもジッとしていないこと。そのためのフロアに入ってはいるのですが…世話をやかせていることでしょう。

先日には施設側と本契約も結び（つまりあれこれ全額支払って）、我々は束の間の一息です。さあ、これから月々の入居費支払いのために、叔母の不動産を売却せねばなりません。これについては定年退職したばかりの従兄が働いてくれます。

叔母はほんと、これが限界だったと思います。ギリギリのところで入居できたわけです。本来なら入居に向けて動き始めても、こんなに早く入居が叶うことはまず無いでしょう（１ヶ月もかからなかった）。叔母や我々に運があったのかも。

連日の介護と、入居のためのあれやこれやで、母も周囲もすっかり疲れ果てています。遠くで見守るしかなかった私ですら、方々への連絡や調査や報告などで疲れ果て、今月の電話代も万単位になりました。もし普通のように入居まで数カ月も待機させられたら、叔母はもちろん、周囲の人間は皆失職し、健康を損ねてぶっ倒れたと思います。すると、各担当HPの更新時期だったり、受験直前で塾も休めずに居た私も、もはや全ての仕事を辞め何もかも諦めて、犬猫も預け（できなければ処分し）て、名古屋に行かねばならないところでした。

惚けた原因のひとつは、叔母は社会とのかかわりが皆無だったこと。唯一、近所のスーパーでの買い物と、みのもんたの老女向けテレビ番組の視聴が社会との接点でした。ところがその番組が昨年暮れに終了してしまいました。どうやらそのあたりから惚け始めたようです。スーパーで、以前にもまして（それまでも買い過ぎでしたが）めちゃくちゃに物を買い漁るようになったのが、ちょうどその頃です。

叔母は他人と付き合うことを嫌い、孤高を保っていました。そこらの勤め人や主婦なんぞハナにもかけませんでした。近隣も親戚も叔母を煙たがり、私の母以外は近寄ることもできず、友人などひとりもおらず、子供なんか大嫌い、犬猫なんか大嫌い、趣味も無かったのです。

惚け防止には井戸端会議！ 皆さま、おしゃべりしましょう！
それこそ、それができる人であることこそ、とっても重要と悟った次第です。