日本画と手仕事と暮らしの覚え書き
- もう言わない。
- (2009/09/01)
- だめだ
- (2009/08/13)
- 体調はまあまあ
- (2009/08/10)
- 日記引っ越しだけどここも継続
- (2009/07/31)
- こんなこと書いてたり
- (2009/07/29)
昨日やはり思い立って、夕方から「天使と悪魔」を観に行きました。さんざ歩き回ったローマ、懐かしいな。原作も読んでいますが、話の筋は私は実はどうでも良かったのです。
ヴァチカンは懐かしい。もう何を書いても時効だと思います。法王の執務室には、私はある事情で特別に入れていただいた。映画のはけっこう豪華だった感じですが、あんなだったっけ?もっともっと部屋の空気が澄んでいて、実に簡素で質素だったと記憶しています。
そこに至るまでのヴァチカンのあの廊下や回廊、あの扉、あの天井、あの部屋、あの、法王のエレベーターや椅子や机。奇跡的に遺されている、ああここに有ったのか!と言う絵画や、え!こんなものがこの世に有るのか!と言う、あれやこれや。みな息をしていたような。
今思えば、聖ペテロの殉教を描いた巨大な絵画(印刷物はモノクロの1点しか世界に出ていないと思う)をこの目にした事も生涯の思い出です。あの絵は大きすぎてしかも暗くて全体を見られなかったのに、照明もなかったのに聖ペテロのところだけほんのり明るくて、そのお姿を拝見する事ができました。
あれから20年経ちました。神父はご存命であろうか。どうして私はあの日あの場所に案内されたのかしら。カソリックでもないのに。ヴァチカンでのあの二日間は確かに、私のまわりに、見えなくともいろんな方々がいらしたような気がする。私に何をさせようとしたのでしょう。私はどうしたら良かった。私は何をしてきた。これからどうすればいい。
あの日履いた、おろしたてのTANINO CRISCIの紺のハイヒール。今もその日のまま有ります。もう今の私の壊れた足では履けない。映画の台詞にも有りました。スイスの衛兵たちは、彼らは仕事で立っているのではなく、使命としてそこにいる。彼らの、強く静かな澄みきった美しさ。
ヴァチカンは懐かしい。もう何を書いても時効だと思います。法王の執務室には、私はある事情で特別に入れていただいた。映画のはけっこう豪華だった感じですが、あんなだったっけ?もっともっと部屋の空気が澄んでいて、実に簡素で質素だったと記憶しています。
そこに至るまでのヴァチカンのあの廊下や回廊、あの扉、あの天井、あの部屋、あの、法王のエレベーターや椅子や机。奇跡的に遺されている、ああここに有ったのか!と言う絵画や、え!こんなものがこの世に有るのか!と言う、あれやこれや。みな息をしていたような。
今思えば、聖ペテロの殉教を描いた巨大な絵画(印刷物はモノクロの1点しか世界に出ていないと思う)をこの目にした事も生涯の思い出です。あの絵は大きすぎてしかも暗くて全体を見られなかったのに、照明もなかったのに聖ペテロのところだけほんのり明るくて、そのお姿を拝見する事ができました。
あれから20年経ちました。神父はご存命であろうか。どうして私はあの日あの場所に案内されたのかしら。カソリックでもないのに。ヴァチカンでのあの二日間は確かに、私のまわりに、見えなくともいろんな方々がいらしたような気がする。私に何をさせようとしたのでしょう。私はどうしたら良かった。私は何をしてきた。これからどうすればいい。
あの日履いた、おろしたてのTANINO CRISCIの紺のハイヒール。今もその日のまま有ります。もう今の私の壊れた足では履けない。映画の台詞にも有りました。スイスの衛兵たちは、彼らは仕事で立っているのではなく、使命としてそこにいる。彼らの、強く静かな澄みきった美しさ。
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