どこに

操縦士はどこに飛べば良かったのでしょう。あなたの気が済んだのでしょう。
古い機体と計器で頑張って、右と言われれば右、左と言われれば左と飛びました。そのつもりでした。特にこの１年は頑張ったのです。
そしてここが、何とか必死に着陸した場所なのですが。あなたが望んだ場所だと思ったのですが。
前の晩、様子を聞かれたから、私が良くない一睡もできなかったと答えたら、苛立って罵声を浴びせられました。
無線はそのまま閉じられて、もう私にはどこ行く宛もありません。

迷子

操縦士の現状。昨夜は不時着機の中で６時間も眠れました。ぷはー。おかげで元気回復です。調子に乗って、車庫前の大氷塊もガンガン割りました（でも半分だけですが）。
たぶん夜中に機龍に怒られ友人に心配されたのに、どちらにも麗しい返事ができず、これはイカンと意を決して自分と言うものを放り出し、別人になって寝たからだと思います。

以下の文章、消去します。迷子になりました。

操縦士の目には鳳凰

いろいろあって、特に今月は精神的にもきつい思いをして、それでも中旬までは頑張ったつもり。よく犬の散歩に行けたものだと自分を誉めましょう。なのに誰も彼も私を否定し責める気がします。もう心も身体もついていかない。もう１週間以上、毎晩１、２時間しか眠れない。なのに泣かせないでクレ。

とうとう飛行不能。墜落する前にケロケロ不時着するとは、さすがオバサン。長く生きただけのことはアル。それに、片車輪着陸しながら、ふとペンネームなんぞを思い付くのですから（今まであんなに考えても出てこなかったのに）。

飛びたい。飛び上がりたい。早く、早く、もう一度。
紺碧の空を見上げると、なんと真っ白な鳳凰が。南天覆うがごとく羽を拡げ、北天には長く２本の尾羽を残して、南に向かおうとしていました。待って！待って！待ってください！！が、ものの数分で１枚の羽も見当たらない。ああ、自然の気のなせる技か。

数度のトライもついに離陸できず。バッテリーダウン。無線もダウン。現在操縦士の安否不明。
（更新が無かったら、オールダウン中と思ってくだされ）

井戸端会議こそ！

今年になって急速にまだらに惚け、奇行が目立った叔母、今日で介護施設入居から10日目となりました。髪も美しく整えられ、すっかり見違えるようになったそうです（惚けてしまうと、せっかくきれいにしても何故かすぐに汚れてしまいます）。モンダイは、少しもジッとしていないこと。そのためのフロアに入ってはいるのですが…世話をやかせていることでしょう。

先日には施設側と本契約も結び（つまりあれこれ全額支払って）、我々は束の間の一息です。さあ、これから月々の入居費支払いのために、叔母の不動産を売却せねばなりません。これについては定年退職したばかりの従兄が働いてくれます。

叔母はほんと、これが限界だったと思います。ギリギリのところで入居できたわけです。本来なら入居に向けて動き始めても、こんなに早く入居が叶うことはまず無いでしょう（１ヶ月もかからなかった）。叔母や我々に運があったのかも。

連日の介護と、入居のためのあれやこれやで、母も周囲もすっかり疲れ果てています。遠くで見守るしかなかった私ですら、方々への連絡や調査や報告などで疲れ果て、今月の電話代も万単位になりました。もし普通のように入居まで数カ月も待機させられたら、叔母はもちろん、周囲の人間は皆失職し、健康を損ねてぶっ倒れたと思います。すると、各担当HPの更新時期だったり、受験直前で塾も休めずに居た私も、もはや全ての仕事を辞め何もかも諦めて、犬猫も預け（できなければ処分し）て、名古屋に行かねばならないところでした。

惚けた原因のひとつは、叔母は社会とのかかわりが皆無だったこと。唯一、近所のスーパーでの買い物と、みのもんたの老女向けテレビ番組の視聴が社会との接点でした。ところがその番組が昨年暮れに終了してしまいました。どうやらそのあたりから惚け始めたようです。スーパーで、以前にもまして（それまでも買い過ぎでしたが）めちゃくちゃに物を買い漁るようになったのが、ちょうどその頃です。

叔母は他人と付き合うことを嫌い、孤高を保っていました。そこらの勤め人や主婦なんぞハナにもかけませんでした。近隣も親戚も叔母を煙たがり、私の母以外は近寄ることもできず、友人などひとりもおらず、子供なんか大嫌い、犬猫なんか大嫌い、趣味も無かったのです。

惚け防止には井戸端会議！ 皆さま、おしゃべりしましょう！
それこそ、それができる人であることこそ、とっても重要と悟った次第です。

得られるものの名前

今、27日になったばかり。０時半なのに私の中のどこかに何かあって、たぶん悲しみがあって、だから眠りにつけない。外はまだ雪がちらほらなのに、屋根の雪がどうどうと落ちて行きます。昨日１日の積雪量は15cmくらいでした。重い重い雪ですが、ほら、もう３月になるのだもの、零下でもどこかほんのりゆらいでいるような。夜気にも温さ。

昨日は「ひきこもりたい」なんて書いてしまいました。たぶんひきこもったところで、私が本当に手にしたいものは無いんでしょうね。目を瞑ったままえいやと飛び込んで、腕や足をばたばたして、人とぶつかりあって、互いに怪我を負わせ負わされて。そうしてどうしようもなくボコボコの醜いものになって、やっと得られるものかしら。せめてその名前くらいがわかれば、良い方なんでしょうね。

聖フランチェスコの半生の映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」の音楽が好き。イングランド民謡「グリーンスリーヴス」も、ビゼーの「真珠取りのタンゴ」も。それらをスラバの声で。起きたらかけよう。透明で硬いものに触れたいのです。



今、27日の午後です。除雪後の昨夕から新たに積もった雪は約10cm。朝は庭の餌台付近とベランダ、昼から１時間かけて車庫前と、また除雪しました。今日の雪はもうとても重い。スノープッシャーも体重をかけてもなかなか前に進んでくれないし、スノーシャベルなんてどうにも持ち上がりません。なので、とうとうミニ除雪機を引っぱり出して、雪をブンブン飛ばしました。こういう時も有るから機械も必要。
写真は今朝７時過ぎの我庭。山の朝はまだ暗い。ポツンと独りぼっちのキジバト。餌台はすっかり埋もれてしまって…。