えー…？

子犬の頃から飼うのなら、何か有ってもその理由原因は察しがつきそうなものです。でもNIKO犬のように、既に中高年になっていた犬を飼う場合（保護から丸３年経ちました）は、そうもいきません。だから彼の嗜好や思考や指向には「？」なことも度々です。

例えば、アイスクリーム。どんな犬もアイスクリームには目が無いはずなのです。でもNIKO犬は欲しがらない。上等のハーゲンダッツのバニラなら声をかければ寄って来て匂いを嗅ぎ、融けきったところをちょっと舐めてみる、それだけです。
好物の鳥の水煮も冷たいと食べられません。冷蔵庫から出したてなんて、もしやろうものなら恨みがましい目でこちらを見るばかり。だから毎度ちょっとだけレンジで温めてやります。
ううむ、NIKO犬は冷たいものが苦手らしい。

今日も今日とて、夕方の散歩で一騒動。連休の別荘地はいずこもバーベキューやら焼肉の匂いが漂って、ああお腹が空いてきちゃう〜と思うでしょ？ところがところが、NIKO犬はその臭いを嗅ぐや、尾を股に挟んでおびえにおびえ、パニック寸前。一刻も早く家に帰ろうと私を引っ張ること（普段は引っ張らない）。この異常な緊張ぶりは何なんダ…。
そう言えば、いつだったか、近隣の牧場入り口まで散歩した折も、こんなふうにおびえたことがありました。その時はどうしておびえたのかわからなかったけれど、今日のことで思い当たるのです。その牧場には大きな焼肉屋が２件ばかり有るのです。
ううむ、もしかしてチミは焼肉が怖いのか？（でも以前に、炙った牛肉をやったら大喜びで飲み込んだのですが）

やっぱり、わからん。

５月になって

金曜日に「相棒 -劇場版- 絶体絶命！42.195km 東京ビッグシティマラソン」を見に行きました（とっても面白かった！お勧め）。レイトショーやレディス・デイなどの割引の組合せで、二人で2,150円。これは安いと思います。

別荘地はそれは賑やかです。でも私も母も機龍も、土日はもちろん、もうずっと世間の連休とは関係ない仕事。他の人が行楽気分の中、それぞれの仕事と家事と片づけとで、毎日が過ぎて行きます。
せめて春の花と新緑を楽しむことと、食べることと、それがささやかな楽しみ。庭のタラの芽は、トップの芽だけでも３度収穫できました。脇芽は残さないと枯死してしまうので、欲張りません。２度は天麩羅に、今日はタラの芽はソーセージとバターで炒めてパスタにしました。とても美味しかった。感謝です。

７月のように暑い。もう夜中なのに網戸にしています。

どうなる

梅と桜とコブシ、レンギョウが満開です。灰色のカラマツも一気に新緑になりました。足元はスミレとニリンソウ。

おかしい。何もかも１週間は早いです。年々気温が妙に高くなり、カビや害虫や外国種ばかりが増えるのです。野山も湖沼も外国産の魚や虫や植物がはびこって、従来種は駆逐され哀れなもの。15年前の美しい自然なんか消えてしまった。嫌な予兆予感ばかりで恐ろしい。どうなるんでしょう。

ガソリン値上げ直前の昨日、出歩きついでにプラドを満タンにしてきました（当地の最安値は128円）。リッターやっと７kmで、一度に80リットル近く入るプラドは、数十円の差は無視できないのです。
今月はプラドの初めての車検でもあります。トヨタの担当営業が「もしかしたら重量税が半額になるかも」なんて言っていたのに、どうやらそれは無さそうね。燃料費が１リットル200円になる日も近いのかな。ならばこんな車にいつまでも乗っていられない。どうなるんでしょう。

それでも先月末、春だものと、髪を20cm余切りました。落ち込んでいるより、髪を新しい風になびかせたかったのです。脚の状態がどうであろうが、そうしてさっそうと（実際はちょっとひょこたん）歩きたかったのです。髪は、乳房を隠す程に長かったけれど、惜しいとは思わなかった。あんなに伸ばすことは生涯無いと思うわ。

夜中にこっそり更新

昨日、機龍と今年初めてタラの芽を採って天麩羅にしていただきました。周囲はやっとイチゲや水仙が咲きそろい、ニリンソウやスミレがちらほら。樹木ではコブシが満開で、梅と桜の花が揃って３分咲き。桜は連休中に満開になるでしょう。今年は何もかも数日は早いです。例年早くなるのは温暖化のせいね。

ええ、ええ、生きています。更新が無くてすみません。荷物はだいたい片付きました。冷蔵庫を譲る旨、地元タウン誌に掲載をお願いしました。先週末には絵も教えられたし、つまり作業台の上を占領していた荷物をば、すっかり片付けられたワケです（めでたい）。連休明けには制作も研究も再開します。
機龍はあいかわらず時間が無いので、自分の部屋の整理整頓ができない様子。私は５月は車や家関係の保険やら税金などごっそりで、経済的にアブナイ。

合掌

庭の水仙がようやくほころび、カタクリやキバナノアマナ、イチゲが咲き、シデコブシも美しい淡紅色に咲きました。今年初めて蝶も見ました。

私ひとりが生きるために、どれほどの人に迷惑をかけ、悲しませ、苦しませるのか。
それを感じていながら、私は日々どれほど正直で勤勉で勇気ある生き方をしているか。
何一つ、できてはいません。手足をすり減らし、這いずってはいるけれど。
さあ、何が、できるのか。私よ。

４月１８日、敬愛する吉野裕子先生が逝かれました。私などはただ無能無策故の忙しさに取り紛れていたけれど、今少し落ち着けばやはり涙が溢れてくるのです。
在野の50代からものされた論文の全集は、最後の第１２巻がまもなく発刊されるはずでした。ああ、御尊顔を一度でも拝したかった。最後は奈良であられたか。私はつまりはあの方は魂の研究をされていたのだと思っています。資料や遺跡、古文書、伝承などを通じて常に多くの古の御霊と会話しておられました。彼岸に渡られる際は、さぞや多くの御霊がお迎えに参じたことでしょう。そうしておそらく今は、それらの御霊に生涯の疑問をお尋ねになり、得心をされていると思います。

先生、今私はやっと全集の第３巻「陰陽五行思想からみた日本の祭」に辿り着きました。この文字のひとつひとつ一行一行を追うことは、私にとってはただの勉強というだけではなく、このような哀れな者の到らぬ日々の生きる支え、励みです。心から感謝しているのです。
合掌。