山胡桃林の空

写真は朝９時頃の山胡桃林と空の色。春の空の色。寝坊助の胡桃だから、まだまだ芽は殆ど動いていません。私とNIKO犬は、この山胡桃林の小道を散歩するのです。背の高い胡桃は、他の低木や野草たちが全部葉を茂らせ花を咲かせてから、ゆっくりと大きな左右対称の枝葉を拡げます。大きな葉も時期を間違えなければ、誰かの邪魔になるどころか、初夏の強い日ざしを遮ってくれて草木も獣も人もありがたいのです。自然の摂理とはまったくよくできたものです。さあ、レンギョウもほころび、足元のイチゲも咲きそろって、来週からは梅と桃と桜とがいっぺんに咲きますよ。

昨夜は珍しくその日の内に就寝。今朝は６時前に目が覚めてしまいました。でも医者に、「これからは最低７、８時間は寝ろ」と言われたなあと、７時近くまでまた目をつぶっていました。

今日はあれこれ用事ができました。絵もいじれたし、楽しかった。夕方の散歩で調子に乗って遠くまで出かけてしまい、NIKOも私もオツカレ〜で帰宅しました。今夜もだらだらテレビを見て、良く眠るつもりです。

無為自然ね

あまりの疲労感に屈す。朝起きた途端に「ああ疲れた」ではアカン。だから日記も少しだけ。

ただテレビを眺めているだけなんて、何だか後ろめたい気持ちが拭えな〜い。けれど、親にも彼にも勧められて、この一両日はせいぜい無為を心掛けて過ごしました。特に今日土曜日は、ただひたすら「だらりんこ」でした（ただし家事は一応済ませ、洋裁の型紙も切り抜きました…^^;）。

…老子の言う「無為自然」とは程遠い気はしますが、まあそこはホレ。

くかい

申し訳ない。ここのブロブに障害が度々発生して、昨夜は入れませんでした。　コメントはすべて拝読しております。書いて下さって本当にありがとうございます。私のMacとコメント欄の相性が今一つで、直接お返事を書き込めなくてごめんなさい。

昨日までの「庭泥棒」の件、警察や地域の区会を頼んだところ、村や別荘管理事務所に、少しずつですが動いてもらうことになりました。まずは、「関係者以外立ち入り禁止、採取禁止」などを掲げた看板の、修理やら再設置を頼みました。それで今日、私も永年の節を曲げて「区会」に加入しました。うう、内心は嫌々です（他人と関わるのが苦手。特に中高年男性は幼少の頃から嫌い）。

別荘地はお金持ちがいっぱい？いいえ、それは此の地域を「別荘」として利用している人々のこと。永住世帯のおそらく大半が、定年退職者か私のような中途リタイアの療養者。または家族から疎遠にされている者。ここは姥捨て山でもあるのです。中身は、村内の中高齢者の困窮世帯とかわりありません。灯油代や医療費が嵩むのに、年収は世間の平均の半分に満たないでしょう。リッチマンぶったところで、その虚勢や見栄は、都会よりずうっとよく判ります。
現に、わずかな別荘管理費を滞納する世帯や、生活保護を受ける世帯も其処此処に有ります。見るからに引きやつれ、手入れされないボロボロの身なり。泥棒してまでの山菜採りも、食費を浮かすためだったら悲しく情けない。何もかも心根までもが貧しい。貧困貧窮。

昨今新しくできたばかりの区会が、私も周囲も苦会にならないようにしなくては。

時間

ようやく自分だけの時間が持てるようになったとは、昨今現役引退した先輩や母の言葉です。還暦を迎えた男の先輩は、持病を抱えながらも演劇に打ち込み始め、母は日々刻々の俳句やその吟行。今の彼等には、日々はそれらのために有るようなもの。本を読み、方々足を運び、人と渡り合い、心も身体も使って、上手に疲れて眠っている。たぶん彼等は以前よりずうっと生き生きしています。

私と言えば、特に昨年頃から、例えば外出から戻ると、一旦休憩してからでないと、次の行動が取り辛くなってきました。私は、これまでは「休む」と言うことが念頭に無かったので、自分の変化にせいぜい戸惑い、ただ「老化」「衰え」だと歯がゆくて苦しみました。

でも数週間前、ふと、仕事や用事が前のようにできなくなった分、その時間を楽しめば良いのだと気がつきました。お金なんか本当に必要なら誰かがくれるでしょうと、もう心配するのは止めました（ええっ／笑）。だから今日も、傍目にはぼ〜んやりと雨や野鳥を眺めたりしています。

…ぼんやりだなんて、ああ、大嘘ですわ。心の中は、それはもうあらゆることへの策略謀略で、おおいに楽しいのでありマス（笑）。

とうとう

「侵入禁止　他人の土地に入るな　警察に通報済　カメラ設置済」
嫌な文面です。15年間我慢をしていましたが、限界。警察の強い勧めも有り、とうとうこんな告文とロープを、道路と敷地の境に張り巡らせました。もう連日庭泥棒に入られているのです…こんなに茫々にしているのに（綺麗な所はもっとです）。今日もひとり中高年の女を発見するも、逃げられました（でもどの別荘の人間かわかりました…）。警察にも地区の係りにも通報です。おかげで制作再開の初日から、思いっきり振り回されてしまいました。残念です。

今年はいつになく、タラの芽をはじめ山菜や山野草の動きが早い。で、泥棒もさっそく動き出し、我家の庭の中程に十数本あるタラの木は、７、８本が半分から上をばっさりやられてしまいました。根こそぎやられたのも。

夜は気を取り直して、絵の前に座りましょう。好きな人の著作と、そう、編みかけのレースも横に置きましょう。美しい良い音楽をかけて、膠水と絵具皿と筆を並べましょう。犬と猫たちがまあるい目をして見ています。かれらこそが私の慰めであり幸せなのです。