２日間

昨日は機龍の運転で、山梨県の「三分一湧水」付近にドライブしました。NIKO犬連れです。八ヶ岳の雪解け水が地表にわき出して泉となっていたのを、三つの村に平等に行き渡るよう三方向に分けられたのが元です。

この湧水は小泉駅から徒歩10分ほどのところにあり、周囲は公園になっています。「日本名水百選」の水の流れと、涼やかで静かで木々の茂る芳しい場所です。もっとも団体観光客がいなければの話で、今年は大河ドラマの影響＆段階世代の一斉退職のせいで、時々喧しいことも。きゃつらは30分もすれば何処かに行ってしまうので、我慢してしばし待ちましょう。上げ膳据え膳の食事と買い物が目当てで、自然にはさして興味が無いようですから。

今日の朝は八ヶ岳文化園で散歩、午後は岡谷で映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」でした。人間ドラマの凝縮する戦争物は、かなり好んで観る分野（恋愛ものとアメリカンヒーローが苦手）ですが、石原慎太郎（脚本）のはうすっぺらい。特攻へ赴く青年たちが一本調子。指揮官の切腹のとって付けたようなシーンも幻滅。「硫黄島からの手紙」の兵隊達の喜怒哀楽や葛藤や戦闘や自決シーンには、とても自然に入り込めて感慨も覚えたけれど。

ああ映画の格が違うのね。この映画には違和感を感じました。岸恵子は「特攻隊員たちの第二の母」的な役でした。彼女は反戦の気持ちで参加したそうで、良い役だったはずが、ただ利用されただけな感じでどうにも気の毒。演技は良かったのです。題材も役者もいいのに何故不愉快なのか。監督が畏縮している感じで、何よりも脚本がダメ。

おうち

ようやくレインコートや傘無しで、犬の散歩に出歩けます。
体調の事など、ご心配いただき申し訳ない。ありがとうございます。今夜は機龍も久々にやってきます。背中を押してもらうようお願いするつもり。

今日、カブトムシのオスメスを入手。外に放しました（猫のいる家では危ない。あっと言う間にケースをひっくり返して虫を解剖してしまうでしょう）。私は家の周囲で野生のカブトムシを何度も見かけています。だから、どうにかして生きられる環境だと判断しました。

実は彼等のお家にしたいのはクヌギやナラ（樹液を吸う）。残念ながらそれらの木々の生育域は標高1000m以下です。標高1300m前後のこの付近に有るのは、せいぜいミズナラかコナラで、しかも大変に数が少ない。少し上に行くと、もうドングリの木は有りません。幸い我家の隣地にそれらが何本か有りますから、カブトムシたちを幹に留まらせました。カブトムシは夜行性です。３時間ほど経過して夕方に見に行くと、二匹とも幹を少し登ったものの、じいっとしています。

コナラは、その葉が風にそよぐとカラカラカサカサ音がするから、「小鳴」と言うのだとか。

そうじそうじ

それにしても世間には面白いブログ日記、多いですね。時々読みに出かけてはうんと感心し楽しませてもらっています。一日のひとときに、楽しい読み物はいいです。書いた本人は気がついているのか、あれは世の中の為に役に立っていると思います。人の心が明るく軽くなれば、家庭も明るく犯罪も減るだろうし、購買意欲も増すかもしれない。だからって、ここのエンタテインメント性？ンなもん無い。ただの覚え書き、療養日記ですから。

気圧が低いとやたらと眠い。加えて一週間の疲れが出て、何をしていても寝転びたいし食べていても眠りそう。頭も目も身体もだるい。心なんかうーんと低空飛行。こんな日に何かやるとすれば「掃除」。掃除は良いですね。私は黙々とと片づけやら掃除をしていて、ふと気がつくと、自分の後ろから化けそびれた尻尾が出ていたり、くたびれた口から、干涸びた言い訳と嘘がぶら下がってたり。だからいいんです、掃除って。

降ったり止んだり

良い天気だったのに、夕方からは降ったり止んだり。時に集中豪雨のごとく。急な雨で吸収しきれなかった雨水が道に溢れ、川の様です。犬の夕方の散歩も雷がおさまってから。写真は、あまりの雨の音の激しさに、不安になった犬猫がくっつき慰めあっている様子（笑）。


午前中は眼科医院へ。昨日の段階で既に視力視界とも元に戻っており、今日の検査の結果も大丈夫でした。でも、また度々こんなことが有るとしたら、その時はとってもイケナイ…と言うことで、もし異常を感じた時はさっさと受診検査をするべきと。
私の健康も、このところ降ったり止んだり。

できの悪い印刷

人より何かと言えば、私は視力が良いことくらいでした。そしてその私は今日の日を忘れないでしょう。朝起きたら、目がダメになっていました。何もかもが微妙にずれてふやけて二重に見え、まあどう言う感じかと言えば、世界は「カラ−印刷の赤や青や黄色の版が少々ズレた、できの悪い観光ポスター、方々滲み付き」。

昼まではそんな「変な世界」を見て、私は息をして生きていました。いつもは簡単に読めていた遠くの表札も看板も、なあんにも判りません。艶やかなはずの緑もきらめく小川も、もはやかさかさでぐずぐずにしか見えません。ようやく昼を過ぎる頃に、視界はだんだんと元に戻って、二重には見えなくなりました。

目の悪い人は、もしかしたら世界はこんな風に見えているの？まあ！なんとつまらない、美しくない世界。こんなのもう見たくない。あっ、いけない。それは、自分の外の世界に興味が持てなくなる、と言うことです。目や耳の衰えた老人が、外の世界に興味を失うのも、それが原因の一つかしら。

私のこの症状は老化のひとつには違いない。老化は病の入り口。脳硬塞や白内障や、そんな嫌な病気ばかりが思い浮かんでしまいます。ただ今日の私はあまりにも忙し過ぎて、それに地元の総合病院は眼科は週に２日くらいしかなく、何処も予約でいっぱいで、結局診察を受けられませんでした。明日、個人開業の医院に出かけます。