イケワン

天気予報は連日のように夕刻や未明の雪を報じているのに、これがちっとも降らない。当たらないものねと思っていたら、今朝はうっすら積もっていました。でも昼までに全部消えました。あとは日陰の残雪のみ。園芸に熱心な家の庭には、もうクロッカスが頭を出しています。信州のあちこちで福寿草祭りも開かれる。節気も啓蟄ですものね。

犬とドライブに行きたいです。冬中、ほとんど何処にも行けませんでした。今年になってからも雪泥だったり天候が不順だったり。NIKOもいつも同じ道ばかりで飽き飽きしているような。先日やっと車で20分ばかりの町の公園に連れて行ったら、NIKOは案の定浮かれて楽しそうでした。行くのは日帰りでいいのです。おやつと水を持って、ちょっと遠出がしたいでのす。

昔日、ラブラドールの愛犬マユとは北は群馬、南は広島まで方々出かけました。海も山も、寒村だって銀座だってそれは素敵に同行しました。飛行機以外、船にもロープウェイにも乗りました（特別に許可が出た）。訓練のよーく行き届いた、清潔好きの雌で、また自分で考えて判断し正しい（主人の私にとって、です）行動ができるそれは賢い犬でした。なので、私は何処で何をするにもとてもあてにしていたのです。

しかし、４年前に拾った（もうすぐ５年目なのですね）NIKO犬は、既に中年だった上に、医者も眉をしかめる放置飼養が伺え、今さら躾が入りにくい。今も人間の左側を歩かせる（基本です）のがやっと。未だにお手もできず、おすわりも２回に１回。ただただ家の中では私の後をついて歩き（で、振り向いた私とぶつかって私が転び）、私の姿が思うように見えないとピイピイ鼻を鳴らし、朝は８時９時までぐうぐう寝倒し、すぐに腹を空かすくせにすぐに腹を壊し…ま、いいや。
美形だから（笑）。
イケメンならぬイケワンですから。あ、イケは「イケテル」じゃなくて「イケナイ」かも。イケナイワンコ（笑）。

オスは見た目が大事。格好良くて可愛ければいいの。あとは私がカバーします（何処かで聞いたような）。

がおー

あら、予報では夕方にも降雪かと言う事だったのに、午後になって気温が上がり、もうふわふわ暖かい日になってしまいました。道の雪も日陰以外は大体融けて、でも朝、NIKO犬の散歩をする８〜９時頃はまだ凍っていて、とても怖いのです。

久々に勉強に戻りました。やっと吉野裕子全集第６巻に辿り着いたのです。ノートを見ると、最後に勉強したのはなんと１２月１９日。ああ、ああ、そうだ。私はその辺りから酷く自信が無くなり、時間と気力と体力とお金にも余裕が無くなり、内心ずいぶん辛い思いをしてきたのです。で、しばらくグッタリしょげ返り、次にチッとふて腐れ、この数日は逆にプンプンガアガア怒りまくり、方々暴れてちょっとすっきりしたのです。
でもまだ足りない。なので、当分暴れます。がおー。

怒れ

やってやろうじゃん。
と言う事で、日頃まずふて腐れたりしないし、まず攻撃的にならない私も、プンプンガアガアと不機嫌絶好調（？）。せいぜい冷たい声で口をとんがらせております。ヘラヘラ取りなそうッたって、もう火に油を注ぐようなもんです。仕事相手もヒンヤリ冷や汗だったのか、あっと言う間に振込してきたり。
いい大人がみっともない？いーえ、無気力の負のスパイラルに落ち込むよりは、怒って暴れた方がいい。

代わりに犬猫小鳥にはうんと優しいです。

ところで、昨日金曜日は映画館のレディスデーだったので、「オーストラリア」を見て来ました。「風と共に去りぬ」のオーストラリア版というところです。映像はとても美しかった。もしCGだとしても、星空は素晴らしかった。20年前の八ヶ岳も、星座の多い夏はあの映画のような豪華な星空でした。

めんどー

面倒なことに、今月はイヤな会合や会議や宴会に出なくてはなりません。何故嫌なのかと言うと、あんまりにも「田舎臭い」からです。これ見よがしのケバい宴会場で、小事を見栄一杯に拡げて長々と演説したり、権威付け（私はこれに利用される）に腐心したり、阿呆らしい役職名を互いに付けあっては喜んだり（私、何も要りませんから）。
ああ馬鹿らしい。会合や会議には終わり頃に出て適当に挨拶し、宴会は食べるだけ食べてさっさと帰ります。ツキアイハタイヘンダ。

面倒と言えば、もう心身がどうにも疲れて仕事にも遊びにも行きたく有りません。幸い、３月は仕事が少ない。そのかわり収入はうんと少ない。映画くらい行けばいいのだろうけれど、テレビを見るのすら面倒。

面倒なのは３月は半年に一度の「右脚」の検診があること。上京しなければならないのです。花粉ごっちゃり煤塵ごっちゃりの東京に行くのかあ。ついでに美術館？いや、もう、東京の美術館なんて行きたくない。あんな人ごみの中で鑑賞なんかしたくない。

ああ、めんどーめんどー。でも、どれも感謝しなくちゃぁ、イカン…ことなのだろうなあ。

もし

また雪が降って来ています（昨日から15cmほどの積雪）。体調も気分もあまり優れませぬが、気分転換に「小さい勉強帳」を作って、ネットで調べたことなど、少し書き留めました。今日は「平群真鳥大臣」のこととか。

平群真鳥（へぐりまとり）の「真鳥」は、すなわち「鷲」。昔日ならさしずめ「オオワシ」のことでしょう。鳥の王。そのような立派な名前を持ちながらも、歴史の翻弄を避けられぬ。果たして彼は伝わるような暴虐の臣か、はたまたそれは後世の讒言か。暴君で知られた雄略天皇の元で大臣となり栄華を見るも、やはり暴君で知られた後の武烈天皇の命令で、大伴金村に焼き殺されます。伝では一族は壊滅らしいが子孫は。
これらのことを思うに、万葉集巻12・3100の、
「思はぬを　思ふと言はば　真鳥住む　雲梯の社の　神し知らさむ」作者未詳 　
意味は、「思ってもいないのに　思っていると言ったら　真鳥の住む　雲梯の杜（うなてのもり＝奈良、雲梯町、河俣神社）の神がお知りになる(そして祟る）でしょう」くらいか。
思うのは誰。思われるのは誰。祟る神とは誰。この歌の真鳥がもし平群真鳥の暗喩であれば、この歌も、暗い意味を帯びて来るような。

２階の時計が全部狂っていて(２時間遅れている）、ＰＣを見ないと時刻がわかりません。あ、でもこのＰＣの時刻も合っていないのだった。もし本当の時間がこれと同じだったらいいな〜。ふわわ、雪掻き！犬の散歩！夕方からの仕事！