小さな羽で

ようやく吉野裕子著の「神々の誕生　易・五行と日本の神々」の再読を終えました。300ページに満たない本に、拙いメモを取り取り（取らなければ翌日には何一つ覚えていない）、２週間以上かかってしまいました。ああ、今の私はなんと非力で、劣っていることでしょう。人力飛行機の危うい飛行技術と速度ですよ（学生の頃なら、ジェットエンジン全開で数時間で読了したでしょうに）。

ただ以前に読んだ時は「へえ、そんな見方もあるの」程度の野次馬読者。ただ流し読んだだけ。その後10年を経た今は、内容の重みと、内容に出会えた感動が、ずしんときます。こちらも齢を重ね人に遭い恥をかき、多少の見聞もしたからでしょうか。そうだったらいいのに。
明日あたり、吉野裕子全集の既刊１〜６巻が届きます。ちょっと無理して購入しました。またコツコツと読み進めましょう。

夜の網戸には美しい蛾やバッタ、そしてカブトムシ。そう言えば、昨日生まれて始めて、カブトムシが空を飛ぶのを見ました。ヘタクソ…
重た気な身体には、あの羽はちょっと小さいわ。

おかねおかね

お金、お金。
この１週間に使った現金と言えば、コピー代金の30円のみ。生鮮食料品などカードで（ポイントが付く）一度買い物をしただけです。ただやはりカードはお金を使う実感が薄い。私は引き締めて暮らしているつもりでも、カードの請求書の数字には毎度びっくりだもの。

数字と言えば、死んだ父が「株とゴルフ厳禁」と言いおいていったので、私も弟も株だの何だのは、一切判りません。株を買って、社会に投資すると言う理屈は判りますが。でも結局は「賭け事」でしょ。誰かが得すると言うことは誰かが泣くんでしょ。

株…ある人はそんな私をバカにしていたな。彼はもう何年もデイトレで稼いでいます（いました？）。最近はFX（外為証拠金取引）の個人投資家も始めて…株より安全だなんて言って。
時間惜しさ（こういうものはタイミングが全てらしい）に、会社勤めなんかとっくに辞めていたし、家庭を持って、妻子に資金や時間を取られるのが惜しいと独身。たしかに家を買うなど羽振りも良かった（でも懇親会費の1000円を出し渋った）。それが、この急激な円高ショックで連絡が取れない。ロスカット？とか言うのをやられたのかしらん。ああ独身だったのが不幸中の…。
いや、幸せなワケ、無いか。もとからカネカネと、人と話す時間も惜しいと言う人生。

昼間はまだ陽光も強くて、動けば汗ばみます。でも朝夕は半袖では肘が寒いくらいになってきました。蜻蛉の数が増え、蝉が静かになり、山の夏が終わっていきます。

この水曜木曜

水曜木曜と、寝たのは深夜１時過ぎです。疲労困ぱい。今朝起きたら、きゃー８時！（NIKO犬ゴメン）。

私のHP制作の受注先の一つは、所謂タウンサイトにも登録しています。ところがこのタウンサイトったらどうも間違いが多い。私は今週も、塾の仕事から帰って休む間も無く、訂正要求やら抗議やら確認のメールやらを、ショボショボ読んだり書いたり（その間に怒ったり嘆いたり）させられていたわけです。しかもこのタウンサイトは反応がと〜っても遅い（数週間）し、メール無視はザラで、さらにイライラ。
あーあ、これ無給の仕事なんですよ（嘆）。タウンサイトの登録作業はお代を頂戴しましたが、相手がダメサイトなのは計算の外。結果の抗議等のメール作業はサービスにしかできないのです。

で、身体も気持ちもバテて、日記が書けませんでした（苦笑）。書きたいこと、楽しくて面白いことだって有ったはずなのに、もう何も思い出せない。

昨日はスズメ蜂の小さな巣をまたしても２つ撤去しました。気分の良い作業では有りません。蜂は巣の中の幼虫を、それはクリクリと可愛がっていました。それを殺すのですからね。

でも良いことも有りました。とうとう念願の「吉野裕子全集」の既刊１〜６巻を注文したのです。プール会員を退会したり、コンサートチケットの抽選に外れたりで浮いたお金を回したのです。全集には単行本では読めない論文も入って、私には大変に貴重です。

週の半ばには、激しい雨降りが２度３度と有り、その度に気温が下がりました。もう夜は、家中の窓を閉め切って布団を被って寝ようかと言う程です。近隣のコスモスは満開。ススキの穂が出始めています。

冷たいおかず

炊飯器のスイッチを入れ忘れて、夕飯はちょっとお預け。今日はがんもどきを煮含めたのを冷やしていただきます。熱いご飯と冷たいおかず、冷汁、冷たい漬け物の組み合わせも、残暑にはいいでしょ。

スズメ蜂が２つも巣を掛け始めていたので、一昨日嫌々殺虫剤を買い、昨日駆除しました。蜂用の殺虫スプレーはガンタイプ。薬剤は、真横になら10m、垂直にでも４mくらいは飛びます。瞬間で強力なので、蜂も逃げ出す隙が有りません。今日他の場所も見てみましたが、もう巣は無い様子です。
日本蜜蜂は大事に保護しているのに。勝手な私。

残念なこと。美輪明宏氏のコンサートの抽選に外れてしまいました。地方公演はたった１日なので、倍率も高そうです。歌唱の公演は一度も当たったことがありません。演劇は２度当選して拝見できました。今回は御縁が無いと言うか、私に資格が無いか。

当たらないと言えば、劇団☆新感線（古田新太、高田聖子、橋本じゅん、粟根まこと等）も長らく当たったことが有りません。たぶん東京公演では、公演の日程は長くても、田舎者の私が希望できる日時が厳しいせいもある。思えば2000年の、劇団☆新感線と市川染五郎の『阿修羅城の瞳』が最後で、あらら、もう７年も縁が無い。最近ではすっかり諦めて、申込みもしなくなってしまいました。いのうえひでのり演出の活劇芝居が、もううんと面白くて好きなのですが。

犬の発見

昨日の雷雨の後で、ようやく少し涼しくなりました。まったく変な気候です。北極の氷ももはや後20年持つかどうかだとか。この夏は何処の犬もバテていることでしょう。高原も記録的な暑さです。NIKO犬も御多分に漏れず、日がな玄関の煉瓦風タイルで伸びきっています（石なので冷たいのです）。

このような暑さ、一昨年までは、高原や山にはありませんでした。でも去年の夏は、確かにもう変でした。だから今年は早々に扇風機を購入（今の物は音が静かですね！）。猫や犬は初めは扇風機に関心を示さず、羽がブンブン回ってからも、ただ遠巻きに見ていました。

ところが先日の猛暑の最中、ふとしたことでNIKO犬は、動作中の扇風機の前に立つことが有りました。ああ、その時の犬の表情や気持ちを、何と言ったらいいのでしょう？「お？…うむ！」
NIKO犬は、扇風機の前がとても風通しが良く（あたりまえ）、快適なことを発見したのです。それ以来、扇風機が回っていると、ととと…と寄って来て、私と扇風機の間に入り込むのです。風に吹かれる犬は「はあ…」と気持ち良さそう。座れば私と殆ど変わらない大きさの犬です。おかげさまで私には風があんまり届きません。健康のタメにはいいか（笑）。